ネスペ平成28年の午後2の問題より。
複数の ISP 環境において web サーバを NAT 機能付きの LB 経由で公開している場合、クライアントからの通信について、行きと帰りで同じ ISP を経由するように応答しないと、クライアントが応答を受け取れない。
これは、行きと帰りで異なる ISP を経由すると、行きのパケットの宛先 IP アドレスと、帰りのパケットの送信元 IP アドレスが異なってしまい、クライアントが応答パケットを破棄してしまうからである。
行きと帰りで異なる ISP を経由すると、行きのパケットの宛先 IP アドレスと帰りのパケットの送信元 IP アドレスが異なるのは、各 ISP が管理するグローバル IP アドレスのアドレス空間が異なるためである。