技術メモ

神奈川在住のITエンジニアの備忘録。おもにプログラミングやネットワーク技術について、学んだことを自分の中で整理するためにゆるゆると書いています。ちゃんと検証できていない部分もあるのでご参考程度となりますが、誰かのお役に立てれば幸いです。

SNMPのnoSuchNameとnoSuchObject/noSuchInstanceとの違い

主題の件について、簡単に纏める。

どちらも、SNMPエージェント内に対象のMIBが存在しないことを示すものだが、noSuchName はSNMPのエラー・ステータスであり、noSuchObject/noSuchInstance は varbind に入ってくるもの(MIB値)なので、そもそも種類が違うものである。

noSuchName はSNMPv1からある。noSuchObject/noSuchInstance はSNMPv2c から導入された。noSuchObject/noSuchInstance が導入されたことにより、SNMPエージェントは、存在しないMIB値について個別にSNMPマネージャに通知できるようになった。(存在しないMIBのせいで、他の正常なMIBについても応答できないという事態を防げるようになった。)

ちなみに、noSuchObject と noSuchInstance との違いは、前者がスカラー型のMIBに対して使用されるのに対して、後者はテーブル型のMIBに対して使用される、という点。

 

〇参考

https://www.ietf.org/rfc/rfc2576.txt

https://www.alaxala.com/jp/techinfo/archive/manual/AX3630S/HTML/11_10/CFGUIDE2/0413.HTM